🌱 はじめに
🎯 記事の目的
Vtuber活動の中には、意図せず「営業っぽい」「迷惑行為では?」と思われてしまう行動があります。本人に悪意がなくても、周囲からそう見られてしまうことがあるため注意が必要です。
本記事では、「NTR営業」や「迷惑営業」と誤解されやすい行動をまとめています。気づかないうちに周囲に誤解を与えていないか、セルフチェックの参考にしてください。
💡 大前提
まず知っておいてほしいのは、Vtuberは基本的に自由に活動してよいということです。変なマナーが広がり、Vtuber界隈の文化に定着することは望んでいません。
本記事で紹介する行動も、「ほどほど」であれば何の問題もありません。ただし、「営業の意図」をもって繰り返す・やりすぎると、他者から「営業行為だ」と誤解されてしまうケースがあります。 重要なのは「バランス」と「空気感」です。
🎤 他Vtuberの配信でコメントする
■ 迷惑と思われる行為
基本的に、相手との関係性ができていない状態で、宣伝や営業につながるコメントをする行為は忌避されます。
- 相手から許可されていないのに、コメント欄で宣伝する
- 相手との関係性ができていないのに、コメント欄で勝手に視聴者と会話する
- 相手との関係性ができていないのに、コメントを連投する
- 相手との関係性ができていないのに、コメント欄で配信者アピールをする
【配信者アピールとは?】
宣伝とは言えないものの、「自分も配信している」といったアピールを含む発言・自語りは、宣伝行為と受け取られてしまう場合があります。
例:「今配信の準備で忙しいですわ~!」
例:「私もこのゲームを配信でやったことある!」
■ 配信者によってラインが異なる
その他にも、相手側のVtuberが不快または迷惑営業と感じる行為があります。原則として、「相手の配信者が嫌がる=迷惑行為」と考えましょう。
また配信者によって不快に感じるラインは異なります。ここに書かれていない内容であっても、相手が嫌だと感じている場合は、素直に身を引くのが大切です。
■ 何故宣伝してしまうのか?
IRIAMや17などには「枠周り(わくまわり)」と呼ばれる文化があります。その文化をYouTubeに持ち込んでしまい、結果として宣伝をしてしまう人がいるのだと思われます。
また、配信での宣伝は10回に1回ほどの確率で成功することがあります。とても寛容な配信者の場合、宣伝を手伝ってくれたり、視聴者にご祝儀登録を促したりすることもあります。そのため、つい真似してしまう人が出てくるのです。
■ 別に問題ない行為
よく勘違いされるのが、「Vtuberがコメントすること=営業行為」と思われがちな点です。しかし、それは拡大解釈しすぎです。相手側のVtuberさんが不快に感じていなければ、特に問題はありません。
- Vtuberアカウントでコメントをする
- 初めましてのVtuberの配信でコメントをする
【補足】
活動者がコメント欄にいると、配信者はその活動者のコメントを優遇しがちです。その分、一般視聴者への対応時間が減ったり、特別な待遇に対して嫉妬を買ったりすることがあります。最悪の場合、視聴者の反感を招くこともあるためご注意ください。
また、視聴者が「特別扱いする推し」に幻滅して離れ、結果的に相手に迷惑をかけてしまうこともあります。
💬 他Vtuberとリスナーのリプライに割り込む
■ 迷惑と思われる行為
明らかな営業意図がある割り込みや、相手との関係性ができていない状態での無関係なリプライ割り込みは、迷惑行為と見なされることがあります。
- Vtuberに届いているリプライへ片っ端から割り込む
- 相手との関係性ができていないのに、まったく関係のない話題で急に割り込む
- 視聴者へのファンサ(ファンサービス)中のリプライに割り込む
【注意】
意味が分からない割り込み行為は、当人のVtuberだけでなく、そのファン層にも不快感を与える場合があります。一度に二重で嫌われるので控えましょう。
■ ファンサ中のリプライとは?
Vtuberはリスナーに対して、リプライ上で重たいファンサを行うことがあります。たとえば…。
【例:甘い言葉をかける】
Vtuber「A君の名前見ると元気出るんだよね☺️」
【例:感謝を伝える】
Vtuber「毎回コメントしてくれるの嬉しい!ちゃんと全部見てるよ👀✨」
【例:軽い嫉妬ムーブを演じる】
Vtuber「C君、他の子にもかわいいって言ってたよね??」
このような「ファンとの特別なやり取り」に、他Vtuberが割り込むと「空気が読めていない」「営業っぽい」と受け取られることが多いです。
Vtuber「A君はいつも配信に来てくれて嬉しいな!」
A君「えへへ…///」
謎Vtuber「僕もよく配信行ってるよね!褒めて!!(割り込み)」
【注意】
たとえ相手と関係性ができている場合でも、ファンサ中のリプ欄に割り込む行為は非常に嫌がられます。また、「仲が良いから大丈夫」と思っても、リスナー側が「ファンサを奪われた」と不快に感じる可能性があります。
■ 別に問題ない行為
割り込む行為そのものが悪いわけではありません。問題とされるのは、営業・NTR的に見える文脈での割り込みです。
- 関係性ができているVtuberのリプライに割り込む
- 自分が関係する文脈で参加する
- コミュニティ内で恒例になっている割り込み
📫 他VtuberのリスナーにDMを送る
■ 迷惑と思われる行為
明らかに営業目的だと感じられるDMを送ることは、非常に危険です。とくに個人VTuber界隈では、「Vtuberからの営業DM」がすぐに推しに伝わる謎風習があります。そのためリスナーに営業DMを送ると、ほぼ確実に相手Vtuberへ筒抜けになります。
- 特定のVtuberのリスナーに対して営業DMを送る
- 他Vtuberの配信でスパチャを投げた翌日にDMを送る
- 単推しアカウントに対して営業DMを送る
【タイミングもある】
例え業務DMだったとしても、スパチャを投げた翌日にDMを送ると、「NTR行為だ!」と思うVtuberさんがいます。正直、「そこまで気にしなくても…」というケースもありますが、もし関係を大切にしたい相手がいるなら、タイミングの配慮も意識しておきましょう。
■ 関係値があるVtuberのリスナーへDM
相手との関係が深かろうと浅かろうと、営業目的のDMは基本的に忌避される行為です。とくに、「仲の良いVtuberのリスナー」に送るのは最悪のパターンで、裏切りや喧嘩の原因になることがあります。
またコラボ後に相手の視聴者にお礼DMを送る人もいますが、それが原因で喧嘩になるケースもあります。もしコラボ後にお礼DMを送る場合は、必ず相手側に確認取るのがオススメです。
■ 営業を意図したDMとは?
以下のようなDMは、営業やNTRと誤解されやすい典型例です。
〇 応援よろしくお願いします系のDM
4/1にデビュー予定のアイドルVtuberの〇〇です!
良ければ応援してくれると嬉しいな!
〇 裏でゲームを誘う系のDM
A君ってAPEX強いんだね!今度ランクマ手伝ってくれないかな?Discord教えて?
〇 暇つぶしの雑談DM
最近いいねめっちゃくれるじゃん!何暇してるの?笑
〇 裏で繋がろうDM
裏で話せるフレ欲しい!趣味合うしDiscord好感しない?
〇 新作動画(例:歌ってみた)が完成しました報告のDM
新しい歌ってみた公開したよ!良ければ見てね~!
〇 誕生日おめでとう系のDM
誕生日おめでとう!!配信最近来てくれないけどたまには来てね!
■ 別に問題ない行為
営業を意図しないDMであれば、基本的に問題ありません。自然なやり取りや業務連絡など、誰に見られても困らない内容であればOKです。
- 業務連絡・コラボの確認などの連絡DM
- 雑談ではなく、具体的なやり取りが目的のDM
- 視聴者を勘違いさせない要件中心のDM
【DMの内容は?】
Vtuberが視聴者に送ったDMは100%流出するとお考えください。「他のVtuberや視聴者の目に入っても問題ない内容か?」を基準に考えるのが鉄則です。
💌 他Vtuberのリプライにいいねを送る
■ 迷惑と思われる行為
リプライに「いいね」を送る行為は、やり方次第で「営業意図」と捉えられることがあります。相手との関係性が浅い段階での「いいね」連発は、不自然なアピールとして受け取られやすいです。
- 特定のVtuberに送られるリプライへ、大量のいいね
- 相手との関係性ができていないのに、まったく関係のないリプライへいいね
- メロついているリプライへのいいね
- ネガティブなリプライへのいいね
■ 通知で気付く
リプライへのいいねは相手Vtuber本人やリプ主にも通知されるため、行動が目立ちやすくなります。営業目的の「リプライへのいいね営業」はトラブルの原因にもなるため、避けるのが無難です。
【大手も気付く】
通知が膨大になっている大手Vtuberであっても、リプライへのいいね営業には気付くとのことです。実際に、過去には大手Vtuberがその点についてお気持ち表明をした事例もあります。
■ メロついているリプライへのいいね
メロついているリプライとは、Vtuberとリスナーの間で行われる甘い・恋愛めいたリプのやり取りのことです。
「〇〇ちゃんに会うために仕事頑張ってるんだよ🥰✨」
「寝ても覚めても〇〇ちゃんのことばかりだよ💘」
「新曲の声が良すぎて心臓止まるかと思った…/// 今日からこの曲で生きていきます😭💖」
相手の視聴者が顔見知りの場合、このようなリプに「いいね」を送ると「お前のツイートを見ているぞ」とい「圧」や「嫉妬ムーブ」のように捉えられてしまうケースがあります。結果的に、営業・NTR目的の行動として誤解されることもあるため、他のVtuberがリスナーと親密なやり取りをしている際は、いいねを控えるのが安全です。
【補足】
関係性のない視聴者が「メロついているリプライ」にいいねを押すと、相手からはただただ不快に感じ取られてしまいます。最悪の場合、ブロックされる可能性もあるため、避けておきましょう。
■ ネガティブなリプライへのいいね
「ネガティブなリプライ」とは、相手の投稿に対して、マイナス感情を含む返信のことを指します。
- 愚痴
- 不満
- 落ち込み
- 謝罪
「〇〇さん最近ゲームやってなくない?」
「最近全然うまくいかなくて…」
「ごめんなさい、あの時の対応まずかったです」
「もう疲れたかも…」
ネガティブな内容への「いいね」は、視聴者のネガティブな意見に同意しているように見えてしまい、Vtuber側に不快感を与えることがあります。
また、ネガティブな内容に対する「いいね」は、「こっちに乗り換えなよ」というメッセージとして受け取られることもあります。
■ 別に問題ない行為
リプライへのいいね自体は、本来まったく悪いことではありません。問題となるのは、「過剰にやる」「文脈に関係ないリプに反応する」といった不自然さです。
- リプライに対して、1-2度のいいね行為
- 自分に関係がある話題のリプライへのいいね
- コラボ相手や知人の投稿へのポジティブなリプライへのいいね
🏷️ 他Vtuberのタグにいいねを送る
■ 迷惑と思われる行為
タグに対して「いいね」を送る行為は、やり方次第で「営業意図」と捉えられることがあります。特に、相手との関係性が浅い場合や、短時間に大量の「いいね」を行うと、宣伝・媚び行為と受け取られやすいです。
- 関係性ができていないVtuberのタグ投稿へ大量のいいねを送る
- 自分が関係無い配信タグや感想タグへのいいね
- 相互でもない相手のタグを片っ端からいいねする
【何故ばれる?】
個人Vtuber界隈では「〇〇というVtuberからいいね来た!」とリスナー同士で情報が共有されやすい傾向があります。現在はX)上で「誰がいいねしたか」の履歴が見えなくなっていますが、リスナー間のスクショ共有やファンチャットで、推しVtuber本人に伝わるケースが多いです。
■ いいね営業は配信タグは避ける
「いいね営業」自体はVtuber界隈でも広く認知されており、問題のある行為ではありません。ただし、配信タグや感想タグに付けられた投稿へ「いいね」を送るのは避けた方が無難です。
配信タグや感想タグは、推しを応援したり、ファン同士が感想を共有したりするためのものです。そこに他Vtuberが「いいね」を送ると、視聴者側から営業行為だとすぐに分かり、嫌悪感を抱かれることが多いです。
また営業意図が無くても、視聴者から「営業された!」と誤解されやすい行動なのでお気を付けください。
【関係値があれば問題無し】
普段からコラボしている相手や、自分がよく視聴者としてお邪魔している配信であれば、「いいね」をしても問題ありません。要は、不自然ないいねが問題になるということです。
■ 別に問題ない行為
リプライへのいいね自体は、本来まったく悪いことではありません。問題となるのは、「過剰にやる」「文脈に関係ないリプに反応する」といった不自然さです。
- 節度を守った回数のいいね
- 自分に関係がある話題の投稿へのいいね
🖼️ 他VtuberのFAタグにいいねを送る
■ 迷惑と思われる行為
FAタグに対して「いいね」を送る行為は、やり方次第で営業意図と捉えられることがあります。特に関係性が浅いVtuberに対して行う場合、宣伝目的・媚び行為と誤解されるケースがあるため注意が必要です。
- 関係値が無いVtuberのFAタグへ、狙い撃ちでいいねを送る
- 関係値が無いVtuberの、クオリティ低いFAへのいいねを送る
■ FAタグへのいいね論争
2025年10月現在、FAタグへのいいねが「営業か?」「純粋な趣味か?」で意見が分かれています。基本的にはFAタグへのいいね行為は問題無いと思っています。
基本的には、FAタグへのいいね行為は問題ありません。しかし中には、FAタグを「営業目的で無差別にいいね」して回るVtuberも存在し、その影響で、一部の人たちは慎重に受け取るようになっています。
また、言葉を選ばずに言えば、クオリティの高いFAに第三者がいいねするのは自然ですが、明らかに低品質なFAに他Vtuberがいいねしていると、「営業っぽい」と見られてしまっても仕方ありません。
【結論】
基本的にはFAタグへの「いいね」は問題ですが、「誤解されたくない」なら、関係値が無いVtuberのFAタグに無差別でいいねを送る行為は控えるのが安全です。
■ 別に問題ない行為
FAへのいいね自体は、本来まったく悪いことではありません。問題となるのは、「過剰にやる」「意図が分からない」といった不自然さです。
- 節度を守った回数のいいね
- たまたまおすすめに流れてきたFAへの自然な「いいね」
- 自分やコラボ相手に関係のあるFAへの「いいね」
🔖 他人のハッシュタグを勝手に使って投稿
■ 迷惑と思われる行為
ハッシュタグは本来、その投稿主や企画のために設けられた専用の目印です。他人のハッシュタグを無断で使うと、意図せず「便乗営業」や「荒らし」と見なされることがあります。
- 他Vtuberの配信タグや感想タグに、活動宣伝を流す
- コラボしていないのに、相手のキャンペーンタグや記念タグをつける
- 自分の投稿を目立たせる目的で、人気Vtuberや企業企画のタグを利用する
■ よくある間違え
他人のタグを悪意なく使ってしまうケースもあります。
【例:とある企画のハッシュタグ】
「私もいずれ〇〇企画に参加したいな!現在Vtuberデビュー準備中で頑張っています!ぜひ応援よろしくお願いします! #〇〇」
活動者の宣伝投稿にタグを使ってしまうケース
【例:大手のFAタグ】
「〇〇さんとのツーショットイラストです! #〇〇」
憧れのVtuberとのツーショットイラストを描き、相手側のFAタグで投稿してしまうケース
このような行為は「タグの趣旨を理解していない」「宣伝目的に見える」と、相手やファンから反感を買うケースもあります。
■ 別に問題ない行為
コラボなど宣伝投稿の特殊な状況や、相手側から許可をもらった場合に限り、他人のハッシュタグを使うことは許されます。
- コラボや参加型イベントなど、正式に参加している場合のタグ利用
- 相手側から許可をもらう
- 相手側のFAタグやファンアートの利用規約を遵守している場合
【注意】
たとえ相手側のファンアートの利用規約を遵守している場合でも、ファンが反感を抱き、炎上することがありますのでご注意ください。
👩💻 他人のDiscordファンサーバーに入室
■ 迷惑と思われる行為
Vtuberアカウントで他人のDiscordファンサーバーに入室する際は注意が必要です。意図がなくても、行動の見え方によっては営業・スパイ・ファン奪取のように誤解されることがあります。
- 関係性が浅いVtuberのファンサーバーに入室する
- 関係性が浅いVtuberのファンサーバーで視聴者と積極的に交流する
- 無許可で宣伝行為(配信告知・チャンネル紹介など)を行う
- ファンサーバー内のメンバーと直接フレンド申請を送り、個別に繋がる
【視聴者アカウントを作る】
Vtuber兼視聴者と言うスタンスが増えているというのもありますが、Vtuberというだけで、配信者は身構えてしまいます。そのため、視聴者用のアカウントを別途作るのがオススメです。
■ 視聴者アカウントを作ろう
近年では、「Vtuber兼視聴者」というスタンスで活動する人が増えています。しかし、「Vtuberとしての立場」と「視聴者としての立場」を混同してしまうと、誤解やトラブルの原因になりやすいです。
あからさまにVtuberの見た目のアカウントでDiscordに入室すると、
「営業で来たのかな?」
「この人は何の目的で?」
「出会い目的の配信者さん?」
と相手の配信者やリスナーに身構えられてしまうことがあります。
そのため、Vtuberとしての活動と切り離した視聴者専用アカウントを作成するのがおすすめです。
■ 別に問題ない行為
Vtuberアカウントでの入室の全てが悪いわけではありません。関係性がしっかりしている相手、もしくは相手の了承を得ている場合は問題ありません。
- コラボ経験があり、お互いに認知・信頼関係があるVtuberのファンサーバーに入室
- 相手Vtuberが自分の存在を視聴者として理解している状態での入室
- イベント・コラボ後など、特別なタイミングで一時的に参加する場合
