クラウドワークスで発注をする方法

🌱はじめに

クラウドワークスは規模・利用実績が日本最大級のアウトソーシングサービスです。作業者の登録数も非常に多く、優良なワーカー(作業者・クリエイター)を見つけやすいため、「外注したいけれど、どこから頼めばいいかわからない」「信頼できる人に手軽に仕事をお願いしたい」という方にぴったりです。

企業だけでなく、個人でも気軽に利用できるのが大きな特徴です。Vtuberがよく利用する内容としては、サムネイル作成や動画編集を外注したい場合などがあげられます。

また、案件の発注から納品・支払いまでをすべてオンライン上で完結できる点も魅力的です。契約や報酬のやり取りもシステムが仲介してくれるため、初めて外注する方でも安心して使えます。

💻クラウドワークスを使用するメリット

■ 安全な取引環境

クラウドワークスでは「仮払い制度(エスクロー)」が採用されています。支払い金額を運営会社に一度預け、納品確認後にワーカーへ支払われる仕組みのため、「支払ったのに納品されない」「納品したのに支払われない」といったトラブルを防げます。

■ 幅広いワーカーへのアクセス

登録者数が非常に多く、「イラスト」「Live2Dモデリング」「動画編集」「サムネイル制作」「シナリオ」「ナレーション」など、Vtuber活動に必要なあらゆるジャンルの専門家を探せます。

■ 見積もり・相談が簡単

「こんな依頼をしたい」という内容を投稿すれば、複数のワーカーから見積もりや提案が届きます。メールを個別に送るよりも効率的で、価格や納期の比較検討がしやすくなります。

■ 契約・納品・支払いがオンラインで完結

やり取りから契約、データ納品、支払いまでをクラウドワークスの管理画面内で完結できます。個人同士の取引でも記録が残るため、トラブル時の証拠にもなります。

📜クラウドワークスを使用するために

クラウドワークスを利用して仕事を発注するには、まず無料の会員登録が必要です。

登録は以下公式サイトから行え、数分で完了します。

■登録に必要な情報

  • メールアドレス(もしくはGoogle・Yahoo!・Facebookなどのアカウント連携)
  • ユーザー名
  • パスワード
  • 利用目的の選択(「仕事を依頼したい」「仕事を受けたい」など)

■その他、確認すべき事項

① プロフィール情報を埋める

登録後は、発注者としてプロフィール情報(会社名・個人名、連絡先、支払い方法など)を設定しておくと、ワーカー(受注者)からの信頼が得やすくなります。

② 入金設定を行う

クラウドワークスでは、依頼から支払いまでをシステム上で行うため、クレジットカードや銀行振込による入金設定も早めに済ませておくのがおすすめです。

③ 身分証明書の提出を行う

クラウドワークスでは、ユーザーが安心して利用できる環境を維持するために、本人確認の手続きを設けています。「利用するために必須」というわけではありませんが、本人確認を済ませると、プロフィールに「本人確認済み」の表示が付き、ユーザーとしての信頼性が高まります。(手続きには運転免許証などの身分証明書の提出が必要となります)

🧑‍🎨ワーカーを探す方法

クラウドワークスには、デザイナー、ライター、エンジニア、動画編集者など、さまざまな分野のワーカーが登録しています。発注を成功させるためには、「どのように探すか」がとても重要です。ここでは、基本的な検索方法と、スキルの高いワーカーを見つけるコツを紹介します。

■検索でワーカーを探す方法:①キーワード検索を使う

1.クラウドワーカーを探す

トップページ上部の「クラウドワーカーを探す」をクリックする

2.検索

検索バーに、依頼したい内容やスキル名を入力します。

たとえば「ロゴ デザイン」「Web ライター」「動画 編集」など、具体的なキーワードを組み合わせると、関連するワーカーが一覧で表示されます。

単語を組み合わせすぎるとヒット数が減るため、「ジャンル+スキル」程度のシンプルな検索が効果的です。

3.絞り込む

検索結果のページでは、「職種」「実績数」「予算感」「評価」などの条件でさらに絞り込みが可能です。

■検索でワーカーを探す方法:②依頼する仕事のジャンルから探す

TOPページに職種別のカテゴリがあります。ここから「デザイン」「ライティング」「写真・動画」などを選び、一覧の中から好みの作風や実績を持つ人を見つけてみましょう。

■スキルが高いワーカーを探す方法

登録者が多いクラウドワークスでは、誰を選ぶか迷うことも多いものです。以下のポイントを参考にすれば、スキルの高い・信頼できるワーカーを効率よく見つけられます。

〇 評価・実績をチェックする

各ワーカーのプロフィールには、これまでの依頼実績やクライアントからの評価が表示されています。特に次の項目を重視しましょう。また評価コメントも読むと、納期対応・コミュニケーション能力など、数値では分からない部分も把握できます。

「評価平均4.9以上」「完了実績が10件以上」のユーザーはおすすめです。

〇 認定バッジ・本人確認済マークをチェック

クラウドワークスでは、一定の実績を積んだユーザーに「認定ランサー(認定ワーカー)」などのバッジが付与されます。また、「本人確認済」「機密保持契約(NDA)締結済」といったマークも、信頼度を測る上で重要です。これらのマークが付いたワーカーは、企業案件や高品質な依頼に対応している可能性が高いです。

〇 作品のテイストを比較する

スキルが高くても、依頼者の求める雰囲気やトーンと合わなければ成果物にズレが生じます。ポートフォリオ内の作品を数点見比べて、「自分のブランドや世界観に合うか」を確認しましょう。

■ 見つけたワーカーに仕事を依頼する

1.この人に仕事の相談をする

気になったワーカーのプロフィールページの右上「この人に仕事の相談をする」をクリック

2.メッセージを送る

仕事の詳細をメッセージに記載して依頼をしましょう。

【補足】
依頼文は後述の「依頼文参考例」を参考にしてみてください。

🗒️ワーカーを募集する方法

クラウドワークスでは、ワーカーを個別に探す以外にも、「募集を公開して応募を待つ」という方法があります。これは、あなたが仕事内容・条件を提示し、興味を持ったワーカーが応募してくるスタイルです。以下がその方法です。

募集記事を作成する

1.新しい仕事を依頼

まずはクラウドワークスにログインし、画面上部の「新しい仕事を依頼」のボタンをクリック

2.カテゴリーを選択する

依頼する仕事のカテゴリーを選択する

3.依頼形式を選択

依頼形式を選択する。イレギュラーな案件でない限り、基本的に「プロジェクト形式」がおすすめです。

・プロジェクト形式:あらかじめ金額を決めて納品してもらう形式

・コンペ形式:複数人から提案を募り、採用した1人に報酬を支払う形式

4.仕事の内容を入力

「依頼タイトル」を入力します。なるべく仕事の内容がひと目でわかるように簡潔にしましょう。

また「仕事内容の詳細」に関して、目的・背景・作業内容・納期・注意点などを具体的に記入します。

【補足】
依頼文は「依頼文参考例」を参考にしてみてください。

5.希望イメージの入力

希望イメージ・希望する色・納品ファイル形式などを任意で入力する。

6.金額・募集人数を入力

金額・募集人数等を入力します。

7.スケジュールを入力

応募期限と納品希望日を入力します。

8.オプションを入力

オプションなどを任意で設定し、「確認画面に進む」をクリックします。

【オプションに関して】
料金がかかりますが、募集記事の露出が高まり、多くのワーカーに見てもらうことができます。ただ、こちらを使用しなくても充分スキルのあるワーカーを探すことはできるので、最初は様子見をしてみるのもよいかもしれません。

9.公開

内容を確認して「公開する」をクリックすると、クラウドワークス上で案件が一般公開されます。

10.メッセージが届く

その後、ワーカーからメッセージが届くようになります。メッセージには「気軽な相談」と「応募」の二種類があります。

気軽な相談

正式な応募の前に内容を確認するためのメッセージ機能です。依頼の詳細について質問がきたり、条件調整の依頼がきたりします。メッセージのやり取りでお互い条件が合えば契約に進めます。

〇 応募

案件に正式に立候補したことを意味します。ワーカーが「この仕事を私に任せてください」と提案する行為です。ワーカーのスキルや実績などを見て、依頼したいと感じた場合はこのまま契約に進むことが可能です。

📚依頼文参考例

【依頼の目的】Vtuberの配信用サムネイルを作成していただきたいです。
【仕事内容】・サイズ:1920×1080px・点数:3点・使用ツール:Photoshop・こちらで素材(立ち絵・ネームロゴ)は支給します
【納期】依頼確定から5日以内
【報酬】1点あたり3,000円+税※契約金額(税込)からシステム利用料を差し引いた金額が、ワーカーさまの受取金額となります
【求めるスキル・経験】・サムネイル作成の実務経験・ポートフォリオがある方優遇
【注意点】・著作権を侵害する素材の使用は禁止・納品後の修正対応を1回含む
【応募方法】簡単な自己紹介や実績をご提示ください。

👀「見てみて!」を利用する

仕事の募集記事を作成した際は、ぜひ「見てみて!」を利用しましょう。「見てみて!」とは、クラウドワークスで発注者が気になるワーカーに「この仕事を見てほしい」と直接知らせるための機能です。以下「見てみて!」の使用方法です。

1.仕事管理をクリック

「マイページ」内にある「仕事管理」から該当の仕事ページを開きます。

2.「見てみて!」をクリック

案件詳細ページに表示される「見てみて!送信ページ」というボタンをクリック。

3.リストからクリック

表示されたリストの中から、「この人に見てほしい」と思うワーカーを選び、「見てみて!を送る」をクリックします。送信したワーカーが案件詳細を確認し、興味を持った人から連絡が来ます。

🤝ワーカーとの契約~納品まで

① 契約成立(仮払い)

ワーカーを採用し、契約が確定すると、まず「仮払い(エスクロー)」が行われます。これは、発注者が報酬を一時的にクラウドワークスに預ける仕組みです。発注者は契約時に報酬金額を入金します(クレジットカード・銀行振込など)ワーカーは「仮払い完了」の通知を確認してから作業を開始します

作業開始〜進捗確認

仮払い後、ワーカーが作業を開始します。契約画面の「メッセージ」機能を通じて、進捗報告や質問・修正依頼などを行います。

※やり取りは必ずクラウドワークスのメッセージ上で行いましょう。外部ツール(LINEや個人メール)での連絡はトラブル時の証拠が残らず、規約違反となります。どうしても外部ツールを使用したい場合は「サービス外連絡申請」を事務局に行いましょう。

③ 納品

作業が完了すると、ワーカーが「納品」ボタンを押して成果物を提出します。納品物を確認したら、「依頼内容・条件に合っているか」「納期・修正対応などの合意事項が守られているか」の2点をチェックしましょう。問題がなければ「検収完了」ボタンを押します。

④ 検収・支払い確定

検収を完了すると、クラウドワークス上で報酬が確定し、預けていた金額がワーカーに支払われます。

検収期限(通常14日以内)を過ぎても承認・否認がされない場合、システムが自動的に承認扱いになるため、なるべく早めに確認しましょう。

⑤ 評価を行う

最後に、ワーカーへの評価を入力します。評価は★(1〜5)とコメントで構成され、次回以降のマッチングに役立ちます。

⚠️注意点

クラウドワークスは便利で安全な外注サービスですが、安心して取引を進めるためには、いくつか注意しておくべきポイントがあります。トラブルを防ぎ、スムーズに仕事を進めるために、以下を意識しましょう。

■ 契約・支払いは必ずクラウドワークス上で行う

外部での直接契約や報酬のやり取りは規約違反になります。クラウドワークスの「仮払い(エスクロー)」システムを利用すれば、報酬の支払い・受け取りを安全に管理できます。

■ 連絡は原則クラウドワークスのメッセージ機能で

LINEやメールなどの外部ツールでのやり取りは、契約前は禁止されています。契約後に必要な場合のみ、合意を得た上で利用しましょう。万一のトラブル時、クラウドワークス上のメッセージ履歴だけが証拠として有効です。

■ 依頼内容・条件は明確に書く

仕事内容・納期・報酬・修正対応の範囲などを、できるだけ具体的に依頼文に記載しましょう。曖昧な依頼は誤解を招き、納品トラブルの原因になります。

■ 本人確認とプロフィールの充実を

発注者・ワーカーともに、本人確認済みアカウントで取引するのが安心です。

プロフィールに企業情報や実績を記載しておくと、応募者からの信頼も高まります。

■ 納品物は必ず確認してから承認

納品が届いたら、内容・品質をしっかり確認した上で「検収完了」を行いましょう。不備がある場合は「修正依頼」ボタンから対応可能です。承認後のキャンセルや修正はできません。

■ トラブルが起きたら運営に相談

納期遅延や連絡不通などのトラブルが発生した場合は、メッセージのやり取りを保存し、クラウドワークスのサポート窓口に相談しましょう。自己判断で支払いを止めたり、外部交渉を行うのは避けてください。

■ 著作権・使用権の扱いを確認

デザイン・文章・動画などを依頼する場合、納品後の著作権・使用範囲を明確にしておくことが大切です。基本的に、報酬の支払い完了後に権利が発注者へ譲渡されます。

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