伸びないときのメンタルケア

🌱 はじめに

Vtuber活動は、再生数・同接・登録者数など、常に数字に晒され続ける世界です。特に現代のSNSはすべてが数値化されており、自分自身だけでなく、ファンや同業者からも数字が注目されます。

可視化された数字に対して、焦りや不安を覚えるVtuberさんは非常に多いです。本記事では、「数字との向き合い方」に関するメンタルケアの方法を紹介します。

🧩 「数字」を理解する

🧠 脳の報酬系が関係している

人間の脳には、「ドーパミン」という報酬物質を分泌する仕組みがあります。数字(再生数やフォロワー数)が上がると、このドーパミンが分泌され、「嬉しい!」という快感を得ます。

逆に、数字が伸びない状態は「報酬が欠乏している状態」になります。この報酬系の仕組みを理解するだけで、焦りはかなり抑えられます。

【補足】
一度数字が伸び始めると、さらにドーパミンを追い求めるようになります。軽い依存症に似た状態になります。その結果、伸びている人ほど「焦り・不安・自己否定」の感情が強く出やすくなります。

🏅 数字が価値の世界

現代のSNSでは、「数字がある=価値がある」と見られがちです。特にインフルエンサーは、数字が伸びないと「自分には価値がない」と感じやすくなってしまいます。

しかし、「価値=数字」というのは、あくまで一つの側面にすぎません。実際には、数字が低くても優秀な人はたくさんいます。

💬 「他人との比較」で苦しくなる理由

SNS上では、常に他人の成果が見えてしまうため、比較しやすい環境にあります。その結果、自分の価値を他人との比較で判断してしまう傾向が生まれます。

特につながりのないVtuberであっても、「新人さんが伸びているのに、自分は…」と感じてしまい、自己肯定感が下がりやすくなってしまいます。

下記に「比較(嫉妬)」に関するメンタルケアの記事をまとめていますので、ぜひご一読ください。

🌿 メンタルを保つための考え方

🏃 マラソンの考え方

Vtuber活動は「マラソン」や「サバイバル」に近い性質を持っています。「短距離走」と考えてしまい、毎日全力で活動を続けるのは非常に危険です。

どんなに優秀なVtuberでも、数字を気にし続けて毎日無理な配信をしてしまえば、いずれメンタルが潰れてしまいます。「伸びる」ことよりも、まずは「生き残る」ことを意識しましょう。

【ほとんどが消える】
そもそも、伸びているVtuberや配信者であっても、多くは1年ほどで成長が鈍化します。さらに、大多数が3年以内に「引退」「休止」「エンジョイ勢への転換」をしてしまうのが現実です。

【10年以上続けられない】
ニコ生主でもYouTuberでも、10年以上活動を続けている人は非常にレアな存在です。今、伸びていて羨ましいと思っているあの人も、いずれは活動をやめる可能性があります。
そして、自分自身も例外ではありません。だからこそ、まずは「生き残ること」を目標に努力しましょう。

⚖️ 「数字=評価」ではない

数字は「結果の一部」であり、「価値そのもの」ではありません。

いくら配信スキルが高くても、YouTubeや配信プラットフォームでは、アルゴリズムの影響・時間帯・話題性など、自分の努力ではどうにもならない要素が多く存在します。

数字は「積み上げていくもの」です。再現性のある伸ばし方とは、長期的にコツコツと積み重ねていくことに他なりません。つまり現在の数字は「自分が今積み上げたもの」であり、自分自身を評価するものではありません。

【バズの考え方】
短期的な伸びやバズは「運(90%)+実力(10%)」で成り立っています。バズを掴むためには、日々活動を続けながら、「バズという当たり」が出るまでガチャを回す必要があります。

🔍 比べのは「過去の自分」

比較の対象は他人ではなく、「過去の自分」です。他者は「環境」「ステージ」「ファン層」など、すべての条件が異なります。そのため、数字の面で他人と比べても、正確な比較にはなりません。

また、比較対象を「自分」にするだけで、心理的ストレスは大きく減少します。これは「認知行動療法」でも有効とされる「焦点の置き換え」という技法に基づいています。

🏆 行動を目標にする

「登録者を100人増やす」ではなく、「動画を10本投稿する」「新しい企画を10本試す」など、行動を目標に設定しましょう。

登録者数や同接数を伸ばしたい場合でも、数字ではなく「行動」を計画し、その行動自体を評価の指標にすることが、メンタルを安定させる鍵となります。

📈 どんな状況でも活路がある

YouTubeには、どんな状況でも伸ばすための活路があります。多くの場合は、戦略や戦術がうまくハマっていないだけで、実際にPDCAを回し続ければ、いずれ伸び始めます。

また、これまで「エンジョイ勢」だったり、「いろいろ試行錯誤をしてチャンネルがぐちゃぐちゃになっている」場合でも問題ありません。正しい方向性で、努力を続けていけば、少しずつチャンネルは伸びていきます。

YouTubeの鉄則を理解して、正しい努力をコツコツ続けていきましょう。

🔄 伸びない時期の向き合い方

⏰ 伸びるには時間がかかる

大前提伸びるには時間がかかります。

YouTubeというプラットフォームの性質上、伸びるにはある程度の期間が必要になります。基本的には少しずつファンを増やし、同接数を伸ばしていく形になります。

たしかに、活動量を増やし、効率よく動けば、伸びる速度はかなり早まります。しかし、初めてYouTubeを運用する人にとっては、「効率的に動くこと」も「活動量を増やすこと」も非常に難しいものです。

まずは、「伸び始めるまでには時間がかかる」という前提を理解しましょう。

🧮 まず「反省」ではなく「検証」

「反省」は感情的に自分を責めがちですが、「検証」は冷静にデータを見る行動です。心理学的には、感情よりも思考を優先することで、ネガティブな感情に関わる脳活動を抑えることができるとされています。

ダメな例)〇〇がダメだった

良い例)〇〇を試してみて、結果こうだった

🧰 改善ゲームと思う

  • 時間帯を変えたら、視聴数が増えたか?
  • 編集で新しい技術を覚えて試してみたが、視聴維持率は上がったか?
  • どんなサムネにしたら、クリック率が上がったか?
  • 〇〇を試したら、コメントの傾向はどうか

これらを「改善ゲーム」として楽しめるようになると、数字を「敵」ではなく「味方」として扱えるようになります。

⚡ 挑戦・検証をしてみる

YouTubeはアルゴリズム的に、伸びない内容を続けていても、一生伸びません。そのため、さまざまな調整や検証を行い、どんな配信・動画が伸びるのかをチャレンジしてみてください。

バズらなくても構いません。普段の自分より再生数が「1」増えた、同接数が「1」増えた、その積み重ねこそが重要です。

計画を立て、試して、何がダメだったかを検証し、改善につなげる。伸びない時期は、このPDCAを無限に回していく期間です。

【メディアの成功条件】
昔からWEBメディアの世界で言われているのが、「PDCAの回転数」です。このサイクルをどれだけ短期間で多く回せるかによって、成功確率は大きく変わってきます。

😫 行動数で挽回しない

数字が伸びないときに、行動数を増やしてなんとか挽回しようとする人がいますが、これは大きな間違いです。これをやってしまうと、体力が削られ、最終的には体を壊したり、モチベーションの低下につながります。

辛いことを言いますが、現代SNSは伸びないことを続けている場合、行動数を増やしても「焼け石に水」です。

逆に、「伸びる方法」を見つけることができれば、自然と数字は伸びていきます。

  1. 今の行動数で、安定して活動をすることが最優先
  2. 伸びるために検証や改善を続ける

【少なすぎる場合は別】
例えば、週に1回以下しか配信していない場合は、行動数が足りていないことが伸びない原因になっている可能性があります。その場合は、まず行動数を増やす努力をしましょう。

💔  数字がどうしても辛いとき

📵 数字を見ない日を作る

脳が報酬欠乏状態のときに数字を見ると、さらにストレスが増します。「数字断食の日」を週に1〜2日設けることで、報酬系の過剰反応をリセットできます。

SNSやYouTubeアナリティクスを1日見ないだけで、数字が落ちることはありません。思い切って活動から離れましょう。

📝 ノートで励ます

1日の終わりや配信の終わりに「できたこと」「チャレンジしたこと」を3つ書くだけで、脳が「自分は成長している」と再認識します。

ポジティブ心理学では、これを「自己効力感の強化」と呼び、長期的なメンタルの安定につながるとされています。

🎧 活動以外の趣味に没頭する

心理学的に、「好きなものに没頭する時間」は報酬系を再起動させ、ドーパミンバランスを整えます。

一度活動から離れて、推し活や好きな音楽で「心の栄養補給」をしましょう。推し・音楽・アニメ、なんでもOKです。

💤 睡眠時間を増やす

Vtuberはどうしても睡眠時間が減りがちで、メンタルが不安定になる方が多いです。

とにかくしっかり寝て、心と体をリセットしましょう。しっかり休むことは、むしろ「次に伸びる準備」です。下記の記事は良質な睡眠をとるためのポイントをまとめています。

🛏️ 休みメンタルを復活させる

そして本当にどうしても辛いときは、迷わず休みましょう。配信を1日休んでも問題ありません。下記の記事はメンタルケアの方法をまとめています。

💣 荒療治

数字が伸びなくてどうしても辛いときは、無理やり数字を伸ばす手を使っても良いと思っています。例えば、以下のような手段です。

  • 広告を運用する
  • コント音源のShortsを投稿する
  • 縦型配信で縦型のトレンドゲームを行う

これらの方法を行えば、短期的に登録者数や同接数は増えていきます。ただし、これらの方法は簡単に伸びる一方で、ファンの定着が非常に難しいという側面があります。

そのため、実際に試す場合は「心の薬」だと思って実施し、ある程度メンタルが回復したら、通常のファン層を増やす方向へシフトしましょう。

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